Japanese
English
症例報告
舌に潰瘍を認めた急性痘瘡状苔癬状枇糠疹の1例
A case of pityriasis lichenoides et varioliformis acuta with ulcer formation on the tongue
伊藤 あおい
1
,
高橋 正明
1
Aoi ITO
1
,
Masaaki TAKAHASHI
1
1市立函館病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hakodate Municipal Hospital
キーワード:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(PLEVA)
,
舌の潰瘍
,
腹膜透析
Keyword:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(PLEVA)
,
舌の潰瘍
,
腹膜透析
pp.1028-1030
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902364
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66歳,女性.慢性腎不全のため腹膜透析を行っている.初診の約3週間前にレボフロキサシンをを投与され,瘙痒性皮疹が出現.薬疹として経過観察を行っていたところ,約3週間後に疼痛を伴う皮疹が出現してきた.黒色痂皮を付着するびらん,潰瘍が多発し,頬粘膜,舌にも潰瘍を認めた.組織では血管壁の破壊を伴う好酸球,好中球の浸潤,血管内皮細胞の腫大がみられ,急性痘瘡状苔癬状枇糠疹と診断した.口腔アフタなどの粘膜疹の報告はあるが,舌に潰瘍を認めたとする報告は稀と思われ,報告した.
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