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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
4 皮膚疾患治療のポイント
発毛,育毛に関する最近の話題
Topics in hair growth research
太田 幸則
1
,
勝岡 憲生
1
Yukinori OHTA
1
,
Kensei KATSUOKA
1
1北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Kitasato University
キーワード:
円形脱毛症
,
局所免疫療法
,
シクロスポリン
Keyword:
円形脱毛症
,
局所免疫療法
,
シクロスポリン
pp.139-142
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902190
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脱毛症の治療としては内服,外用療法,理学療法,局所免疫療法などが現在試みられている.実地診療で稀ならず遭遇する円形脱毛症についても多因子の関与が想像され,その病態生理は未だ十分に解明されていない.近年さまざまな皮膚疾患についてT細胞を中心とする免疫学的アプローチが多くなされ,円形脱毛症に関しても浸潤リンパ球を介した局所反応としての新しい知見が集積されつつある.本稿ではそれらの中で接触過敏反応による発毛の誘導,シクロスポリン内服療法などについての最近の報告を紹介するとともに,筆者らの教室で得られたデータをあわせて,脱毛,発毛機序におけるT細胞関与の可能性につき検討した.
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