Japanese
English
症例報告
コルヒチンが奏効した成人Still病の1例
A case of adult Still's disease successfully treated with colchicine
新山 史朗
1
,
清野 みき
1
,
天野 隆文
1
,
高須 博
1
,
太田 幸則
1
,
勝岡 憲生
1
Shiro NIIYAMA
1
,
Miki SEINO
1
,
Takafumi AMANO
1
,
Hiroshi TAKASU
1
,
Yukinori OHTA
1
,
Kensei KATSUOKA
1
1北里大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
成人Still病
,
コルヒチン
Keyword:
成人Still病
,
コルヒチン
pp.721-723
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902629
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例は30歳,女性.感冒様症状と39℃以上の発熱,関節痛,発熱時に出現する紅斑,および好中球主体の白血球増多,フェリチン高値を認めた.皮膚病理組織所見では非特異的炎症像を認めた.感染症,悪性腫瘍,膠原病等を除外診断後,成人Still病と診断した.治療としてプレドニゾロン20mg/日より開始し2週間経過観察したが効果なく,50mg/日に増量しても効果不十分であった.このため増量2週後にコルヒチン1.5mg/日を併用したところ,翌日には発熱は消失し血液検査上も改善した.コルヒチンはBehget病や痛風でよく用いられ,作用機序として好中球遊走能抑制があげられるが,本疾患でも有効であると思われた.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.