Japanese
English
検査
皮膚科領域における位相差顕微鏡の臨床への応用
Application of phase-contrast microscopy into clinical practice in dermatology
関口 直男
1
,
平林 昌子
1
,
桜井 直樹
1
Tadao SEKIGUCHI
1
,
Masako HIRABAYASHI
1
,
Naoki SAKURAI
1
1国立栃木病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tochigi National Hospital
キーワード:
位相差顕微鏡
,
皮膚真菌症
,
白癬菌
,
カンジダ
,
癜風
Keyword:
位相差顕微鏡
,
皮膚真菌症
,
白癬菌
,
カンジダ
,
癜風
pp.205-207
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902112
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生きている細胞や活動中の微生物の構造が無色透明であるため,このままの観察は困難である.オランダのF.Zernikeによって発明された位相差顕微鏡はこの問題を解決した.染色することなく生体のまま観察できる有用性がある.筆者らは原点にもどり,位相差顕微鏡の性能に対して根本的に理解を深める必要性を認めた.その歴史,原理,構造および機能について述べる.皮膚科領域では,主に真菌検索に応用される場合,一般に生物(普通)顕微鏡では示されない鮮明な光輝性像のため菌要素が迅速に認められる.菌要素の少ないときも容易に認めることができる.多忙な外来診察中に頻回の検鏡でも眼の疲労感も全くなく良く順応できる.
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