Japanese
English
症例報告
特異疹を認めた急性単球性白血病の1例—臨床および組織学的特徴について
Leukemia cutis of acute monocytic leukaemia-Clinical histological specificity
外舘 晃洋
1
,
加藤 直子
1
,
相川 啓子
2
Akihiro SOTODATE
1
,
Naoko KATO
1
,
Keiko AIKAWA
2
1国立札幌病院皮膚科
2国立札幌病院血液内科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
2Department of Hematology, National Sapporo Hospital
キーワード:
皮膚白血病
,
特異疹
Keyword:
皮膚白血病
,
特異疹
pp.77-79
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902080
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症例は62歳,女性.急性分化型単球性白血病(AM 5bL)のためダウノマイシン,シトシンアラビノシド,6—メルカプトプリン,プレドニゾロン(DCMP)による寛解導入療法開始直後に腹部,大腿前面に米粒大からえんどう大の丘疹と結節が生じた.組織学的に,真皮乳頭層から網状層下層にかけて,やや大型で単核の異型細胞が血管周囲性および膠原線維間に連なって浸潤していた.これらの細胞はリゾチーム陽性,CD 68陽性であった.骨髄および末梢血ではDCMP2クール後完全寛解となったが,その後も皮疹は再発した.白血病における特異疹と非特異疹の臨床的特徴と,特異疹の出現頻度とその時期,診断方法に関して若干の文献的考察を加えた.
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