皮膚科懇話会
色素性蕁麻疹
北村 包彦
1
,
安田 利顕
2
,
宮崎 寛明
3
,
鈴木 滋
4
,
笹川 正二
5
,
川村 太郎
5
,
小堀 辰治
1
,
小嶋 理一
6
,
西脇 宗一
7
1東京逓信病院
2関東逓信病院
3順天堂大学
4都立大久保病院
5東京大学
6東京医科大学
7関東中央病院
pp.713-719
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203836
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〔抄読〕
北村包彦
色素性蕁麻疹は近年肥胖細胞腫あるいは肥胖細胞母斑と,又全身性肥胖細胞症の皮膚表現とみなされ,いろいろの問題がそこに生まれている。本邦でこの病気と最近取組んだものに西脇宗一君の仕事があり(日皮会誌,72,780,昭38),西脇君は又皮膚科全書の中でもこの病気について分担執筆されている(日本皮膚科全書,Ⅲ/2,164,昭38)。たまたまA. M. A. Archives of Dermatologyの1963年2月号にR. M. Caplanの1文が載り,成書には記してあつても我々必ずしも個々症例で追求してはいないところの,本症の発疹が年齢とともに如何に変化,消失してゆくかをfollow upしており,又本症の単発型を取上げ,本症とアトピーとの関係にも触れている。そこでこの懇話会ではまずこの論文を抄読し,次にゲストとして出席を乞うた西脇君に,病型分類からはじめて本症の一般,又同君の本症に関する見解を話してもらい,そのあと座談会に入ることにした(北村記)。
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