Japanese
English
症例報告
所属リンパ節に黒色病変を認めた巨大な異型青色母斑
A case of giant atypical blue nevus associated with pigmentation in regional lymph nodes
尾山 徳孝
1
,
郡司 裕則
1
,
舘下 亨
1
,
二瓶 義道
1
,
小野 一郎
1
,
金子 史男
1
Noritaka OYAMA
1
,
Hironori GUNJI
1
,
Toru TATESHITA
1
,
Michiyoshi NIHEI
1
,
Ichiro ONO
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Fukushima Medical College
キーワード:
異型青色母斑
,
悪性青色母斑
Keyword:
異型青色母斑
,
悪性青色母斑
pp.921-923
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902003
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28歳,女性.右大転子部の黒褐色病変のため受診した.皮疹は暗青色の色素斑,および黒褐色の丘疹と結節で形成され,17×8.5 cmの範囲で集簇していた.所属リンパ節に2個の小豆大腫瘤を触知したため悪性青色母斑,ないし悪性黒色腫のリンパ節転移を疑い,色素斑を含めて腫瘤を全摘した.病理学的所見では,原発巣は青色母斑の組織像にメラノサイトの軽度異型性を伴っており,異型青色母斑と診断し,拡大切除術と右鼠径リンパ節郭清術を追加した.また腫脹し,黒褐色を呈していたリンパ節にも組織学的にメラノサイトの集簇を認めた.その後,再発は認められていない.
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