Japanese
English
症例報告
悪性青色母斑の1例
A case of malignant blue nevus
福田 吉治
1,2
,
大竹 直人
1
Yoshiharu FUKUDA
1,2
,
Naoto OHTAKE
1
1山梨医科大学皮膚科学教室
2熊本大学医学部公衆衛生学教室
1Department of Dermatology, Yamanashi Medical College
キーワード:
青色母斑
,
明細胞肉腫
,
悪性青色母斑
Keyword:
青色母斑
,
明細胞肉腫
,
悪性青色母斑
pp.372-374
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901502
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症例は14歳の女児.2歳時に足底の黒色斑の切除を受け,細胞増殖性青色母斑(cellular blue nevus)の診断であった.今回,同部位の軽度の腫脹と圧痛を主訴に来院した.手術所見では,皮下に黒色の腫瘍を認めた.組織所見では,淡明な腫瘍細胞の増殖が認められ,明細胞肉腫(clear cell sarcoma)が強く疑われた.しかし,2歳時の組織所見で切除断端まで腫瘍細胞がみられたため,細胞増殖性青色母斑が悪性青色母斑(malignant blue nevus)として再発したものと考えた.悪性青色母斑はまれな皮膚悪性腫瘍であり,特に本例は明細胞肉腫や悪性黒色腫との関連で非常に興味深い症例と思われる.
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