Japanese
English
症例報告
白皮症に合併した悪性黒色腫
Malignant melanoma in albinism
湯浅 徹也
1
,
橋本 健治
1
,
水谷 仁
1
,
清水 正之
1
Tetsuya YUASA
1
,
Kenji HASHIMOTO
1
,
Hitoshi MIZUTANI
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Mie University School of Medicine
キーワード:
チロシナーゼ陽性型白皮症
,
悪性黒色腫
,
日光角化症
Keyword:
チロシナーゼ陽性型白皮症
,
悪性黒色腫
,
日光角化症
pp.926-929
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902004
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64歳男性の白皮症の患者に合併した,右上腕の悪性黒色腫の1例を経験した.毛球部のドーパ反応,チロシナーゼ反応は共に陽性で,チロシナーゼ陽性型白皮症と考えた.悪性黒色腫の大きさは28×26mm,腫瘤部は赤色で,局面部は黒色であった.また,上背部と両上肢に米粒大の角化性丘疹を認め,組織学的に日光角化症と診断した.白皮症に日光角化症が伴う頻度は非常に高いが,悪性黒色腫の発生した報告は少なく,本邦では2例目,世界で21例目となる.白皮症に合併する皮膚悪性腫瘍について,若干の考察を加えた.
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