Japanese
English
症例報告
毛巣瘻の2例—発症機序に関する一考察
Two cases of pilonidal sinus
今門 純久
1,2
,
浦 博伸
1
,
佐伯 秀久
1
,
小方 冬樹
1
,
菊池 かな子
1
,
相馬 良直
1
,
古江 増隆
1
,
島田 眞路
1
Sumihisa IMAKADO
1,2
,
Hironobu URA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
,
Fuyuki OGATA
1
,
Kanako KIKUCHI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Masutaka FURUE
1
,
Shinji SHIMADA
1
1東京大学医学部附属病院分院皮膚科
2東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo University Branch Hospital
キーワード:
毛巣瘻
,
pilonidal sinus
,
瘻孔
Keyword:
毛巣瘻
,
pilonidal sinus
,
瘻孔
pp.712-714
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901948
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毛巣瘻の2例について報告した.症例1,2は,ともに腎部の毛巣瘻で,症例1は男性,症例2は女性ではあったが,合併する多嚢胞性卵巣のために局所の多毛を伴っていた.自験2症例は後天的に発症した毛巣瘻と考えられるが,文献的に,特に他科領域での報告例を調べると,先天的に仙骨部に瘻孔が存在したと思われる症例が確かに存在する.臀部の毛巣瘻は,多毛などを素因として思春期前後に後天的に発症するタイプと,出生時より仙骨部に瘻孔が存在し,二次感染が加わって発症する先天的なタイプの2つに分けられると考えた.
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