Japanese
English
特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第7章 先天性
二分脊椎の分類とその発生異常
Classification of Spina Bifida and Its Embryological Failures
長坂 昌登
1
Masato NAGASAKA
1
1医療法人社団三遠メディメイツ国府病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Kou Hospital, Medical Corporation Sanen Medimates
キーワード:
脊髄髄膜瘤
,
myelomeningocele
,
潜在性二分脊椎
,
occult spinal dysraphism
,
神経管形成
,
neurulation
Keyword:
脊髄髄膜瘤
,
myelomeningocele
,
潜在性二分脊椎
,
occult spinal dysraphism
,
神経管形成
,
neurulation
pp.463-472
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201394
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緒言
二分脊椎(spina bifida)は,胎生初期の神経板から神経管が形成される一連の過程に発生する多種類の先天異常を包括する疾患名であるが,多くが椎弓の癒合不全(二分された椎弓)を共通の特徴とするため9),この疾患名が使用されてきた.二分脊椎は脊椎病変に一致した皮膚病変の特徴から,spina bifida cysticaとspina bifida occultaに大別されてきたが,それぞれの用語が意味する疾患に若干の違いがみられる25).近年は,MRIなどの画像所見による脊髄やその周囲の構造物の形態変化と発生学の知見を統合して,原腸胚形成から神経管形成までのどの過程で発生した異常かを推測して,二分脊椎を分類する傾向にある20,23).
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