Japanese
English
症例報告
1歳児の趾爪白癬の2例
Two cases of onychomycosis in 1 year old children
林 美穂
1
,
藤広 満智子
2
,
北島 康雄
1
Miho HAYASHI
1
,
Machiko FUJIHIRO
2
,
Yasuo KITAJIMA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
2揖斐厚生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gifu University, School of Medicine, Gifu, Japan
2Department of Dermatology, Ibi General Hospital, Gifu, Japan
キーワード:
爪白癬
,
乳児
,
抗真菌薬外用
Keyword:
爪白癬
,
乳児
,
抗真菌薬外用
pp.78-80
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101864
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要約 症例1:1歳0か月,男児.初診2か月前から右拇趾の爪の白濁に気づく.症例2:1歳10か月,男児.初診1か月前から右第4,5趾爪の白濁と周囲の紅斑,小水疱,鱗屑を認めた.両症例とも病変部からのKOH陽性.平板培養,スライド培養の所見からTrichophyton rubrumと同定した.いずれも足爪白癬で,抗真菌薬外用により加療した.2例とも家族内に足白癬患者が複数おり,家族からの感染が疑われた.抗真菌薬外用による加療によく反応し,短期間にかなり改善したが,1例では2年後に爪先端より菌を認め,長期間の観察が必要と考えた.小児の爪白癬は稀であり,本邦においてその治療についての報告も数少ない.
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