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特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996
2 皮膚疾患の病態
エピモルフィン
Epimorphin
坪井 良治
1
Ryoji TSUBOI
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
エピモルフィン
,
形態形成
,
毛成長
,
創傷治療
Keyword:
エピモルフィン
,
形態形成
,
毛成長
,
創傷治療
pp.63-65
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901843
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エピモルフィン(epimorphin)は胎児マウスの毛包形成や肺の管腔形成を誘導する物質として1992年Hiraiらにより報告された.エピモルフィンは間葉系と上皮系の細胞が三次元で接触した時に間葉系細胞に発現するが,組織学的には皮膚の基底膜部に局在する.現在までのところ遺伝子組み換え型のエピモルフィンフラグメントの投与により新生毛包が形成されたという報告はないが,培養プレートをエピモルフィンでコーティングすると,上皮系や間葉系の細胞の接着が促進することが報告されている.多機能因子として今後の解析が期待される.
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