特集 細胞力覚:発生・再生と疾患を制御する力学的コミュニケーション
【(第1部)細胞における能動力の発生とメカノセンシング機構】 細胞間接着装置におけるメカノセンシング
米村 重信
1
1理化学研究所発生再生科学総合研究センター
キーワード:
Actins
,
Cadherins
,
形態形成
,
細胞接着
,
張力
,
Vinculin
,
密着結合
,
接着結合
,
Alpha-Catenin
,
Myosin Type II
,
メカノトランスダクション
Keyword:
Actins
,
Cell Adhesion
,
Morphogenesis
,
Cadherins
,
Tensile Strength
,
Vinculin
,
Tight Junctions
,
Adherens Junctions
,
Myosin Type II
,
Mechanotransduction, Cellular
,
alpha Catenin
pp.994-998
発行日 2012年8月22日
Published Date 2012/8/22
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多細胞生物の形態形成において,アドへレンスジャンクション(AJ)という細胞間接着装置は細胞間の牽引力を伝える機械的な装置であると同時に,隣接する細胞からの張力を感知し(メカノセンシング),その情報を分子の結合や解離の情報へと変換する装置でもある.近年,AJの形態学的な構造やその形成の様子が一段とクローズアップされてきており,また実際に張力に依存してAJが発達することが多くの研究室から報告されてきた.それにはAJの主要な構成成分の1つα-カテニンの張力感受性が中心的な役割を果たしていることがわかってきた.
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