Japanese
English
症例報告
ドライクリーニング溶剤による化学熱傷の1例
A case of chemical burn due to dry cleaning solvent
稲田 めぐみ
1
,
木花 光
1
Megumi INADA
1
,
Akira KONOHANA
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
キーワード:
ドライクリーニング溶剤
,
化学熱傷
,
熱傷様皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
灯油皮膚炎
Keyword:
ドライクリーニング溶剤
,
化学熱傷
,
熱傷様皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
灯油皮膚炎
pp.608-610
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901592
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急がせてドライクリーニングした合成皮革ズボンを着用後,両下肢に真皮浅層熱傷状態を生じた61歳女性の症例を報告した.乾燥不十分のためスボンに残存していたドライクリーニング溶剤エクソール®が原因と考えられた.エクソール®の属する新石油系ドライクリーニング溶剤は,吸入毒性が低く速乾性のため近年普及してきたが,低臭のため乾燥不十分でも気づきにくい.合成皮革は通気性が悪いにもかかわらず,熱に弱いため乾燥機が使えない.このような素材では,条件によっては同様の症例の発生が危惧される.
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