Japanese
English
症例報告
限界線療法により生じたactinic keratosis様病変の2例
Two cases of actinic keratosis-like lesions due to grenz irradiation
西本 一栄
1
,
西本 正賢
1
,
沼原 利彦
1
,
中嶋 邦之
1
,
磯部 智子
1
,
高岩 堯
1
Kazue NISHIMOTO
1
,
Masayoshi NISHIMOTO
1
,
Toshihiko NUMAHARA
1
,
Kuniyuki NAKASHIMA
1
,
Tomoko ISOBE
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
慢性放射線皮膚炎
,
Bowen病
,
日光角化症様病変
Keyword:
慢性放射線皮膚炎
,
Bowen病
,
日光角化症様病変
pp.179-182
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901126
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症例1は71歳,男.両足底の掌蹠膿疱症のため1976年より8年間,限界線を主体とする放射線療法を受ける.症例2は47歳,女.両手掌の手白癬として1973年より5年間,夏の3カ月間のみ限界線照射を受ける.2例とも組織所見では表皮はactinic keratosis(AK)様病変を示し,bowenoid typeが主体をなすと考えた.諸外国では,慢性放射線皮膚炎の悪性変化は,AKの類似病変と考えられている.本邦報告例の,慢性放射線皮膚炎上に生じたBowen病とされる症例でもAK様病変を併発していることが多い.慢性放射線皮膚炎上に生じたとされるBowen病の中には,bowenoid typeのAK様病変もあると考えた.
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