Japanese
English
症例報告
慢性関節リウマチに伴った口蓋潰瘍
Hard palate ulcer associated with rheumatoid arthritis
畑 康樹
1,2
,
木村 俊次
1
Yasuki HATA
1,2
,
Shunji KIMURA
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
口蓋潰瘍
,
リウマトイド血管炎
,
壊疽性膿皮症
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
口蓋潰瘍
,
リウマトイド血管炎
,
壊疽性膿皮症
pp.413-415
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901544
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51歳,女性.慢性関節リウマチ(RA)にて経過観察中に,比較的典型と思われるRA血管炎の症状が出現.さらにその後に,口腔内に特徴的な打ち抜き状の潰瘍性病変が出現した.前者は組織学的にも典型的な血管炎の像を示したが,後者は非特異的な炎症性細胞浸潤のみで,明らかな血管炎は認めなかった.後者はサラゾスルファピリジン,DDS内服に抵抗性で,プレドニゾロン30mg/日内服にて瘢痕を残して治癒した.前者はリウマトイド血管炎,後者はその臨床および経過より皮膚の壊疽性膿皮症(PG)に相当する粘膜病変と解釈したい.それぞれにつき若干の考察を加えて報告した.
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