Japanese
English
症例報告
上咽頭結核に伴ったバザン硬結性紅斑様結核疹の1例
A case with erythema induratum Bazin-like tuberculide associated with epipharyngeal tuberculosis
弓立 史善
1
,
石丸 咲恵
1
,
義沢 雄介
1
,
伊崎 誠一
1
,
北村 啓次郎
1
Fumiyoshi YUDATE
1
,
Sakie ISHIMARU
1
,
Yusuke YOSHIZAWA
1
,
Seiichi IZAKI
1
,
Keijiro KITAMURA
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Saitama Medical Center
キーワード:
バザン硬結性紅斑
,
結核疹
,
上咽頭結核
Keyword:
バザン硬結性紅斑
,
結核疹
,
上咽頭結核
pp.321-323
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901487
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症例は44歳,女性.35歳頃より両下肢に自覚症状を伴わない爪甲大までの浸潤性紅斑の出現消退を繰り返していた.組織所見で真皮に乾酪壊死巣を伴う類上皮細胞肉芽腫とリンパ球浸潤を認めた.全身検索を行ったところ,上咽頭部に凹凸不整の隆起性粘膜病変を認め抗酸菌を検出し,また喀疾より結核菌を培養し得た.よって両下肢の皮疹を上咽頭結核に伴ったバザン硬結性紅斑様の結核疹と診断した.バザン硬結性紅斑の過去10年間の本邦報告例のうち原発巣が明らかであったのは,肺結核および頸部リンパ節結核の数例であった.上咽頭結核に伴った結核疹は稀と思われたのでここに報告した.
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