Japanese
English
症例報告
全身転移をきたした肛囲Paget病の1例
A case of perianal Paget's disease with generalized metastases
山田 啓子
1
,
松木 正人
1
,
上田 英一郎
1
,
永田 誠
1
,
手越 香里
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Keiko YAMADA
1
,
Masato MATSUKI
1
,
Eiichiro UEDA
1
,
Makoto NAGATA
1
,
Kaori TEGOSHI
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
肛囲Paget病
,
全身転移
,
化学療法
Keyword:
肛囲Paget病
,
全身転移
,
化学療法
pp.1227-1230
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901400
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67歳,男性に発症した肛囲Paget病の1例を報告した.肛囲にびらんを伴う紅斑局面,会陰,陰嚢,陰茎,下腹部に浸潤性紅斑局面を認めた.治療前は血清CEAは157ng/mlと高値を示し,全身検索にてリンパ節,皮膚,肺および,骨転移を認めた.死亡までの4カ月間に5FU+MMC,CDBCA+ADM+VDSを各2クールを行い,5FU+MMC+VCR,CDBCA+BLMを1クール行った.肛囲のびらんは縮小し,血清CEAは24.8ng/mlと低下した.肺転移による呼吸困難は一時的ではあるが完全に消失した.かなり進行した症例でも化学療法は行う価値があると考えた.
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