Japanese
English
症例報告
Verrucous hemangiomaの1例
A case of verrucous hemangioma
金子 玲子
1,3
,
松木 正人
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
,
坪井 達也
2
Reiko KANEKO
1,3
,
Masato MATSUKI
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
,
Tatsuva TSUBOI
2
1京都府立医科大学皮膚科学教室
2坪井医院
3福島県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectual University of Medicine
2Tsuboi Clinic
キーワード:
疣状血管腫
,
微小循環
,
α—smooth muscle actin
Keyword:
疣状血管腫
,
微小循環
,
α—smooth muscle actin
pp.263-266
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902127
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17歳,女性.生下時から左下腿外果部に豌豆大の境界明瞭な暗紫紅色斑がみられ,10歳頃から隆起し,表面が疣贅状外観を示した.組織学的所見では,表皮から真皮乳頭層の変化はangio—keratomaと類似しているが,真皮全層と皮下組織にも血管の増生,拡張がみられたためver—rucous hemangiomaと診断した.増生血管は,抗α—smooth muscle actinを用いた免疫組織学的染色で,血管周囲細胞が網目状の配列を示すpost—capillary venulesが大部分を占めたが,その他に微小循環の構成からなる部分も認められ,本腫瘍は成熟した血管構築をもつ血管腫であることが判明した.また,自験例を含めて,本邦における報告30例につき若干の考察を行った.
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