Japanese
English
症例報告
神経線維腫症Ⅵ型と思われる1家系例
A family case of neurofibromatosis Ⅵ
中野 創
1
,
野村 和夫
1
,
橋本 功
1
Hajime NAKANO
1
,
Kazuo NOMURA
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
神経線維腫症Ⅵ型
,
カフェ・オ・レ斑
Keyword:
神経線維腫症Ⅵ型
,
カフェ・オ・レ斑
pp.1119-1121
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901372
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Riccardiの分類による神経線維腫症(neurofibromatosis,以下NF)Ⅵ型,すなわち色素斑のみで神経線維腫を欠く病型と思われる1家系例を経験したので報告した.発端者は4カ月,男児.出生時より躯幹,四肢に粟粒大から鶉卵大までの褐色色素斑がみられ,青色色素斑も一部混在.母および母方祖母にも同様の色素斑が多数みられるが,神経線維腫は全くみられない.母および母方祖母の臨床経過も含めて自験例はNF Ⅵ型と考えられた.NF Ⅵ型の家系例の報告は,これまで3例のみであり稀である.NF Ⅵ型では中枢神経系の合併症が報告されており,今後の経過観察が重要と考えられた.
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