Japanese
English
症例報告
好酸球性筋膜炎の1例
A case of eosinophilic fasciitis
筒井 真人
1
,
川岸 尚子
1
,
松尾 忍
1
,
飯塚 一
1
Masato TSUTSUI
1
,
Naoko KAWAGISHI
1
,
Shinobu MATSUO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
キーワード:
筋膜炎
,
皮膚硬化
Keyword:
筋膜炎
,
皮膚硬化
pp.1095-1097
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901366
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47歳,男性.初診の半年前,ワープロを連日にわたり使用した後,両前腕皮膚に突っ張り感が出現し,徐々に四肢・側胸部・側腹部・下腹部に皮膚の瀰漫性硬化および色素沈着を認めるようになった.指趾の硬化,筋肉痛,Raynaud症状はない.抗核抗体陽性(160倍),末梢血好酸球数増多(9%)以外には異常検査所見はない.病理組織学的には,著明な筋膜の肥厚と単核球,少数の好酸球の浸潤が認められた.以上の所見から好酸球性筋膜炎と診断した.プレドニゾロン30mg/日内服を開始し,皮膚硬化の軽快,末梢血好酸球数の正常化が認められた.
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