Japanese
English
症例報告
メトクロプラミドによる汎発型固定薬疹の1例
A case of generalized fixed drug eruption due to metoclopramide
小林 容子
1
,
片山 一朗
2
,
林 厚生
3
Yoko KOBAYASHI
1
,
Ichiro KATAYAMA
2
,
Atsuo HAYASHI
3
1立川相互病院皮膚科
2東京医科歯科大学皮膚科学教室
3林皮膚科医院
1Department of Dermatology, Tachikawa Sogo Hospital
2Department of Dermatology, Tokyo Medical and Dental University
3Hayashi Dermatological Clinic
キーワード:
固定薬疹
,
メトクロプラミド
Keyword:
固定薬疹
,
メトクロプラミド
pp.269-271
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901145
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
メトクロプラミド(プリンペランR)による薬疹は極めて稀であり,中でも固定薬疹の報告は国内外とも見当たらず,今回第1例目と考えられる汎発型固定薬疹を報告した.症例は84歳,女.プリンペランR)にて2回固定薬疹の経験があり,その都度上肢から下肢へと反応部位が増数,今回3回目の発症で汎発化した.臨床上,水疱,靡爛を伴う紅斑が多発し,組織学的にはTEN型を示した.無疹部と皮疹部に対する貼布試験およびDLSTは陰性.メトクロプラミド原末による常用量の1/20量内服試験は陽性であった.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.