Japanese
English
症例報告
32Pアイソトープ外面照射療法による血管腫治療部位に発生した基底細胞上皮腫の1例
A Case of Basal Cell Epithelioma Developed on the Lesion of Hemangioma Simplex Treated by 32P Isotope
田中 智
1
,
齋藤 和哉
1
,
山本 美保
1
,
飯田 憲治
1
,
板東 真弓
1
,
嵯峨 賢次
1
,
高橋 誠
1
,
松田 三千雄
2
Satoshi TANAKA
1
,
Kazuya SAITO
1
,
Miho YAMAMOTO
1
,
Kenji IIDA
1
,
Mayumi BANDO
1
,
Kenji SAGA
1
,
Makoto TAKAHASHI
1
,
Michio MATSUDA
2
1札幌医科大学皮膚科学教室
2釧路赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sapporo Medical College
2Department of Dermatology, Kushiro Red Cross Hospital
キーワード:
基底細胞上皮腫(BCE)
,
32P外面照射療法
,
放射線
,
単純性血管腫
Keyword:
基底細胞上皮腫(BCE)
,
32P外面照射療法
,
放射線
,
単純性血管腫
pp.947-950
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900745
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32歳女性.32Pアイソトープ外面照射療法による血管腫治療部位に発生した基底細胞上皮腫(BCE)の1例を報告した.生下時よりある単純性血管腫に対し約27年前に放射線治療を受けた.3年前より同部に黒色腫瘤出現,増大したため受診.病理組織学的にsolid typeのBCEであった.現在までに,多数の放射線照射由来の皮膚悪性腫瘍の報告例があるが,その多くは扁平上皮癌(SCC)であった.また,調べ得た限りでは,32P療法由来の皮膚悪性腫瘍は3例の報告があるが,それらはすべてSCCであり,BCEの発生をみたのは自験例が初の症例といえる.同療法および自験例を含めたこれらの症例につき若干の検討を行った.
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