Japanese
English
症例報告
Common Variable Immunodeficiencyに併発した環状紅斑の1例
A Case of Common Variable Immunodeficiency with Erythema Annulare
鈴木 正之
1
,
臼井 恵太郎
1
,
狩野 俊幸
1
,
岩間 厚志
2
,
三輪 哲義
2
,
矢尾板 英夫
1
Masayuki SUZUKI
1
,
Keitaro USUI
1
,
Toshiyuki KANOU
1
,
Atsushi IWAMA
2
,
Tetsuvoshi MIWA
2
,
Hideo YAOITA
1
1自治医科大学皮膚科学教室
2自治医科大学血液学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
2Department of Hematology, Jichi Medical School
キーワード:
原発性免疫不全症候群
,
環状紅斑
Keyword:
原発性免疫不全症候群
,
環状紅斑
pp.1069-1071
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901044
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22歳,女性.14歳の頃より中耳炎や肺炎に繰り返して罹患するようになった.16歳頃に近医で検査をしたところ,IgG, IgA, IgM, IgEの低下を指摘されて,commonvariable immunodeficiency(CVI)の診断を受けた.その後免疫グロブリンの定期的な投与を受けていた.1989年8月より当院血液内科で加療を続けていた.1991年9月頃より軽度瘙痒感のある2重の環状紅斑が左胸部に出現した.組織学的には真皮上中層の血管周囲性生浮腫と軽度のリンパ球浸潤が認められた.皮疹は経過観察のみで皮疹出現より約2カ月で消失した.この皮疹はCVIの病勢と相関せず,直接的にCVIと関連しているという確証は得られなかった.しかし他に適当な診断名がなくCVIに併発した環状紅斑とした.
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