Japanese
English
症例報告
紅斑型環状肉芽腫の1例
A Case of Erythematosus Granuloma Annulare
木花 いづみ
1
,
寺木 祐一
1
,
中野 政男
2
Izumi KONOHANA
1
,
Yuichi TERAKI
1
,
Masao NAKANO
2
1平塚市民病院皮膚科
2湘南皮膚科
1Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
2Shonan Clinic of Dermatology
キーワード:
紅斑型環状肉芽腫
,
angiotensin converting enzyme
Keyword:
紅斑型環状肉芽腫
,
angiotensin converting enzyme
pp.479-481
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900915
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71歳,女性の両膝,両手背に生じた紅斑型環状肉芽腫の1例を報告した.初診の1カ月前より両膝に手掌大の環状紅斑,手背のMP関節部に沿って浸潤性紅斑が出現,組織学的には環状肉芽腫に典型的な所見を呈していた.糖負荷試験にて境界型を示し,血中アンギオテンシン変換酵素(ACE),リゾチームの上昇を認めたが,生検の2カ月後皮疹の自然消退に伴って正常化した.環状肉芽腫の非定型疹のうち紅斑型は比較的稀で,特に他の非定型疹を伴わず紅斑型の発疹のみを認めた症例は本邦では自験例を含めて5例の報告をみるのみであった.本症における血中ACE,リゾチームについての意義について若干の考察をつけ加えた.
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