Japanese
English
症例報告
穿孔性環状肉芽腫の1例
A case of perforating granuloma annulare
大内 結
1
,
木花 いづみ
1
,
栗原 誠一
2
Yui OUCHI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Seiichi KURIHARA
2
1平塚市民病院皮膚科
2湘南皮膚科
1Division of Dermatology,Hiratsuka City Hospital
2Shounan Dermatology Clinic
キーワード:
穿孔性環状肉芽腫(PGA)
,
合併症
,
aquired reactive perforating collagenosis (ARPC)
Keyword:
穿孔性環状肉芽腫(PGA)
,
合併症
,
aquired reactive perforating collagenosis (ARPC)
pp.1237-1240
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101106
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47歳,女性.基礎疾患はない.2004年6月より腰部にそう痒の強い皮疹が出現し,胸部,背部にも拡大した.胸部,背部,腰部の下着の圧迫を受ける部位に淡紅色,小豆大までの扁平隆起した丘疹が多発,集簇し,手掌大までの局面を呈していた.局面は中心治癒傾向を示し,辺縁の丘疹の多くは中央に痂皮を付着していた.病理組織では変性した膠原線維の排出とpalisading granulomaの像がみられた.また両膝,右母指,中指に環状肉芽腫の定型疹を認め,体幹の局面は環状肉芽腫の非定型疹の一つである穿孔性環状肉芽腫と診断した.ステロイド外用,トラニラスト内服により軽快しつつある.穿孔性環状肉芽腫の本邦報告例30例についてまとめた.
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