Japanese
English
原著
急性汎発性発疹性膿疱症
Acute Generalized Exanthematous Pustulosis
馬場 貴子
1
,
三橋 善比古
1
,
橋本 功
1
Takako BABA
1
,
Yoshihiko MITSUHASHI
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
pustulosis
,
drug eruption
Keyword:
pustulosis
,
drug eruption
pp.133-137
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900812
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
31歳,男性.下痢とともに悪寒,発熱および全身の関節痛出現翌日から抗生剤点滴による治療を受けた.治療開始2日後,ほぼ全身に瀰漫性の潮紅と小膿疱の出現をみた.皮疹は急速に治癒傾向を示し,11日目には落屑を残すのみとなった.膿疱は無菌性で組織学的に角層内に位置していた.臨床検査で白血球増加,CRP増加,軽度の肝機能異常を認めた.皮疹出現前に使用した薬剤の貼布試験,皮内試験およびリンパ球刺激試験(DLST)は陰性であった.自験例は,最近報告されたacute general—ized exanthematous pustulosis(AGEP,急性汎発性発疹性膿疱症)に一致するものと考えた.既知の膿疱症との鑑別点およびAGEPの疾患概念について考察した.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.