Japanese
English
原著
慢性甲状腺炎,白斑を合併した円形脱毛症
Alonecia Areata with Chronic Thyroiditis and Vitiligo
植木 理恵
1
,
今井 龍介
1
,
高森 建二
1
,
石原 明夫
2
Rie UEKI
1
,
Ryusuke IMAI
1
,
Kenji TAKAMORI
1
,
Akio ISHIHARA
2
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2順天堂大学医学部内科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
2Department of Intenal Medicine, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
円形脱毛症
,
慢性甲状腺炎
,
白斑
Keyword:
円形脱毛症
,
慢性甲状腺炎
,
白斑
pp.787-791
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900710
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円形脱毛症の病因は未だ明らかではないが,自己免疫説が有力な説の一つとなっている.今回我々は,各々その病態に自己免疫現象の関与が考えられている慢性甲状腺炎と尋常性白斑を合併した円形脱毛症の3症例を経験した.3症例ともに,脱色素斑部より生検しマッソン・フォンタナ染色では,表皮内にメラニンおよびメラノサイトを認めず,また,甲状腺穿刺吸引細胞診上,慢性甲状腺炎の像を示した.以上より3疾患の合併と診断した.これら3疾患の合併の報告は我々の調べ得た限りなく,円形脱毛症の病態を解明する上で興味ある合併と考え報告する.
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