Japanese
English
症例報告
大動脈炎症候群を伴う壊疽性膿皮症の1例—最近15年間の本邦136例の統計的考察
A Case of Pyoderma Gangrenosum with Aortitis Syndrome
西本 一栄
1
,
西本 正賢
1
Kazue NISHIMOTO
1
,
Masayoshi NISHIMOTO
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
大動脈炎症候群
,
壊疽性膿皮症
Keyword:
大動脈炎症候群
,
壊疽性膿皮症
pp.357-361
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900588
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17歳女性の大動脈炎症候群を伴う壊疽性膿皮症の1例を報告した.壊疽性膿皮症(PG)は原因不明の難治性潰瘍を生じ,種々の全身合併症を伴うことが多い.合併症の存在よりPGの診断を確定できることもありうる.従来,欧米では潰瘍性大腸炎,本邦では大動脈炎症候群を合併することが多いといわれてきた.自験例を含め,最近15年間のPGの報告例136例について検討したところ,73.5%に合併症を認め,大動脈炎症候群22%,潰瘍性大腸炎21.3%とほぼ同数であった.また免疫グロブリン異常は16%にみられ,そのうちIgA単独上昇例は半数を占め,PGに特徴的と考えた.
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