Japanese
English
症例報告
第2期顕症梅毒—結節性紅斑を伴った1例
A Case of Secondary Syphilis with Erythema Nodosum
市川 栄子
1
,
浅野 さとえ
1
,
岡部 省吾
1
Eiko ICHIKAWA
1
,
Satoe ASANO
1
,
Seigo OKABE
1
1同愛記念病院皮膚科
1Division of Dermatology, Doai Memorial Hospital
キーワード:
顕症梅毒
,
第2期梅毒
,
結節性紅斑
Keyword:
顕症梅毒
,
第2期梅毒
,
結節性紅斑
pp.345-348
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900585
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下腿に結節性紅斑を伴った第2期顕症梅毒の1例を報告した.症例は38歳男性.1990年1月中旬より体幹,顔面,掌蹠,腋窩,陰部に皮疹が出現し,2月初旬より下腿に膝関節痛を伴う有痛性の皮疹が出現したため当科を受診した.初診時,顔面,体幹,四肢に梅毒性丘疹があり,掌蹠においては梅毒性乾癬,腋窩および陰部においては扁平コンジローマの臨床像を呈していた.また口腔内には梅毒性アンギーナを認めた.下腿には有痛性の皮疹が多発しており,臨床および組織学的に結節性紅斑と診断した.梅毒血清反応は緒方法640倍,ガラス板法64倍,TPHA 1280倍.咽頭病変擦過後の漿液および扁平コンジローマの組織中にTreponema pallidumを認めた.
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