Japanese
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症例報告
Fibroepithelioma(Pinkus)—症例報告と本邦例の集計
Fibroepithelioma (Pinkus): Report of a Case and a Review of the Japanese Literature
菊池 新
1,2
,
桜岡 浩一
1
Arata KIKUCHI
1,2
,
Koichi SAKURAOKA
1
1済生会横浜市南部病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Saiseikai Yokohamashi Nanbu Hospital
キーワード:
fibroepithelioma
,
EGFレセプター
Keyword:
fibroepithelioma
,
EGFレセプター
pp.179-183
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900553
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68歳男性の腰背部中央に生じたfibroepithelioma(Pinkus)の1例を報告した.大きさ22×18×16mm,淡紅色で表面平滑,弾性硬で自発痛,圧痛のない有茎性腫瘤.病理組織学的には表皮より多数の上皮索が増殖し相互に癒合して網目状構造を呈し,腫瘍間質においては結合織成分の増殖がみられた.これら上皮索と間質の境界部では裂隙形成も認められた.自験例を含めたfibroepithelioma(Pinkus)の本邦報告例17例につき文献的検討を加えた結果,本腫瘍は中高年の下腹部,鼠径部,外陰部に好発し,大きさ10〜30mm程度,単発性で紅〜褐色調のものが多いことが示された.また,若干の免疫組織学的検討も行った.
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