Japanese
English
症例報告
結節性紅斑様皮疹で発症した結節性動脈周囲炎疑い例
A Probable Case of Periarteritis Nodosa following Erythema Nodosum-like Eruption
堀内 賢二
1,2
,
大黒 久和
1
,
能宗 紀雄
1
,
山田 悟
1
,
山本 昇壯
1
Kenji HORIUCHI
1,2
,
Hisakazu DAIKOKU
1
,
Norio NOUSOU
1
,
Satoru YAMADA
1
,
Shoso YAMAMOTO
1
1広島大学医学部皮膚科学教室
2北九州総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
結節性紅斑
,
結節性動脈周囲炎
,
血管造影(DSA)
,
皮膚結節性動脈周囲炎
Keyword:
結節性紅斑
,
結節性動脈周囲炎
,
血管造影(DSA)
,
皮膚結節性動脈周囲炎
pp.153-156
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900547
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結節性紅斑様皮疹で発症し,病理組織学的所見,血管造影所見から結節性動脈周囲炎疑い例と診断した1例を報告した.症例は22歳,男性.20歳頃下肢に有痛性の結節性紅斑様皮疹が出現した.副腎皮質ホルモン内服等による加療を受けたが皮疹は消退,再燃をくりかえすため当科を紹介された.入院時,腰部から両下肢に母指頭大の有痛性皮下結節を多数認めた.皮膚生検にて,皮下組織に血栓を伴う動脈炎の所見がみられ,血管造影(DSA)にて下肢動脈末梢部のみならず,腎動脈末梢部にも微小動脈瘤を多数認めた.これらの所見より結節性動脈周囲炎の疑い例と診断した.自験例では,皮膚結節性動脈周囲炎との鑑別において腎血管造影の所見が有用であった.
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