Japanese
English
原著
アトピー性皮膚炎患者の食物抗原に対するCutaneous Late Phase Reaction
Cutaneous Late Phase Reaction to Food Antigens in Patients with Atonic Dermatitis
大山 克巳
1
Katsumi OOYAMA
1
1大山皮膚科
1Ooyama Dermatological Clinic
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
食物アレルギー
,
皮内テスト
,
RAST
,
cutaneous late phase reaction
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
食物アレルギー
,
皮内テスト
,
RAST
,
cutaneous late phase reaction
pp.17-21
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900521
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アトピー性皮膚炎患者(7〜37歳)78例に対し食物抗原(小麦,米,鶏肉,牛乳,大豆,全卵)6種を皮内注射し,即時型反応およびcutaneous late phase reaction(以下,CLPR)(数時間後,24時間後,48時間後)を観察し以下の結果を得た.①即時型反応は51例(65.4%)に陽性であった.②CLPRは14例(17.9%)17回に出現し大豆が7回と最も多かった.③CLPR陽性17同中,RAST陰性およびスコア1で14回,82.3%を占めていた.④CLPR陽性例と陰性例において,IgE(RIST),好酸球数(%),本人および家族の気道アトピーの有無,重症度について検討したが,いずれも有意な差はなかった.⑤全卵,牛乳はCLPRが即時型反応に比し強く出現する傾向が見られたのに対し,大豆は即時型反応が強く出現する傾向が見られた.⑥CLPRの反応パターンは即時型反応陽性群と陰性群に分けられた.これらの結果からアトピー性皮膚炎におけるCLPRの意義について述べた.
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