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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(1)1989年10月 名古屋
学術展示
アレルギー性結膜炎におけるLate Phase Reactionについて
Late-phase reaction in allergic conjunctivitis
雑賀 寿和
1
,
良田 夕里子
1
,
清水 由規
1
Toshikazu Saiga
1
,
Yuriko Yoshida
1
,
Yoshinori Shimizu
1
1日本医科大学眼科
pp.298-299
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908085
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目的 I型アレルギー反応は抗原接触後数分でアナフィラキシー症状の出現するEPR (Early Phase Reaction)と数時間後に抗原との再接触なしに同様の症状の出現するLPR (Late Phase Reaction)から成る二相性の反応である可能性が気管支喘息,アレルゲン皮膚反応,アレルギー性鼻炎などの症例で報告されている。今回我々は,眼アナフィラキシー—アレルギー性結膜炎にLPRが存在するか否かをスギ花粉症に伴うアレルギー性結膜炎患者に点眼誘発反応を施行し,アレルギー性炎症発症後の経時的変化を臨床症状,Tear Cytology (涙液細胞診),涙液Histamine濃度について検討した。
方法 対象は27歳,女性でスギ花粉症によるアレルギー性結膜炎と診断されており罹患歴は4年である。既往歴は結膜炎発症と一致した時期にアレルギー性鼻炎を認め,喘息,アトピー性皮膚炎はない。血清IgERIST 246IU/ml,IgE RAST scoreはスギ(2),ブタクサ(0),カモガヤ(0),ハウスダスト(0),ダニ(0)であった。
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