Japanese
English
症例報告
皮下に石灰沈着を伴った小児皮膚筋炎の1例—石灰成分分析結果並びに生成機序についての若干の考察
A Case of Childhood Dermatomyositis with Subcutaneous Calcinosis
堀内 義仁
1
,
石井 則久
1
,
石井 晴美
1
,
高橋 泰英
1
,
中嶋 弘
1
Yoshihito HORIUCHI
1
,
Norihisa ISHII
1
,
Harumi ISHII
1
,
Yasuhide TAKAHASHI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
小児皮膚筋炎
,
石灰化
,
リン酸カルシウム
Keyword:
小児皮膚筋炎
,
石灰化
,
リン酸カルシウム
pp.421-424
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900373
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3歳時に皮膚筋炎と診断され,8歳時より非ステロイド系消炎剤で加療されていた13歳の女性患者の石灰化を伴う皮下硬結に対して二次感染の予防,運動制限の解除を目的として切除手術を施行した.その成分分析を行ったところ主成分はリン酸カルシウムであった.本例の皮下硬結は,肘,膝,臀部などの大関節周囲に存在していることから,その発生機序の一つとして,筋力や外圧などの物理的刺激も関与している可能性が推察された.
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