Japanese
English
症例報告
腹筋麻痺を伴った帯状疱疹の3例
Three Cases of Herpes Zoster with Palsy of Abdominal Muscles
岩瀬 教子
1
,
原 喜久子
1
,
村田 恭子
1
,
永島 敬士
1
Michiko IWASE
1
,
Kikuko HARA
1
,
Yasuko MURATA
1
,
Takashi NAGASHIMA
1
1JR東京総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, JR Tokyo General Hospital
キーワード:
帯状疱疹性腹筋麻痺
,
腹部膨隆
,
便秘
,
知覚消失
Keyword:
帯状疱疹性腹筋麻痺
,
腹部膨隆
,
便秘
,
知覚消失
pp.317-321
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900320
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腹筋麻痺を伴った帯状疱疹の3女性例(59歳Th11-12領域,73歳Th10—L1,58歳Th10-11)を報告した.共通の麻痺症状として広範囲の腹部膨隆,頑固な便秘,皮疹部皮膚の知覚消失が認められた.診断:前者は腹直筋の筋電図のneuro—genic patternから,後2例はCT像(内腹斜筋の膨化と腹直筋の萎縮)から下された.予後:アシクロビルを病初期に使用した後2例は約2カ月で軽快〜治癒したが,同薬を用いていない前者の腹部膨隆は9カ月後も不変であった.
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