Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
I 最近話題の疾患とその病態
皮膚アミロイド症—最近の進歩
Cutaneous amyloidosis:update
柳原 誠
1
Makoto YANAGIHARA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine
キーワード:
皮膚アミロイド症
,
抗ケラチン抗体
,
外科療法
Keyword:
皮膚アミロイド症
,
抗ケラチン抗体
,
外科療法
pp.518-522
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900097
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結節型を除く皮膚アミロイド症(皮膚ア症)におけるアミロイド物質(ア物質)の沈着は主として乳頭層に認められるが,その他,立毛筋上部,乳頭下層のリンパ管などにも認められる.皮膚ア症のみならず全身性アミロイド症(全ア症)においても皮膚に沈着するア物質の一部は弾性線維の周囲にみられ,全ア症において弾性線維の周囲のみに選択的にア物質の沈着した症例もある.この沈着は弾性線維に存在するamyloid p-com-pomentとアミロイド線維が結合して起こるものと考えられている.皮膚ア症のア物質に存在する免疫グロブリンおよび補体の大部分は血清中に存在するそれらが非特異的に沈着したものであるが,一部は抗ケラチン自己抗体が免疫学的に結合したものである.治療はskin abrasion法も一つの有効な手段である.
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