Japanese
English
症例報告
Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicansの1例
A Case of Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicans
海老原 全
1
,
小粥 雅明
1
,
杉浦 丹
1
,
秋山 真志
2
Tamotsu EBIHARA
1
,
Masaaki OGAI
1
,
Makoto SUGIURA
1
,
Masashi AKIYAMA
2
1清水市立清水総合病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Shimizu City Hospital
2Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード:
amyloidosis cutis nodularis atrophicans
,
ALアミロイドーシス
,
皮膚アミロイド症
Keyword:
amyloidosis cutis nodularis atrophicans
,
ALアミロイドーシス
,
皮膚アミロイド症
pp.123-127
発行日 1990年2月1日
Published Date 1990/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900026
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74歳,女.左頸部に血疱様外観を呈する結節,背部に表面萎縮性の扁平ないし軽度隆起性脱色素斑を数個有するamyloidosis cutis nodularis atrophicans(Gottron)の1例を報告した.病理組織学的に,頸部の結節では,真皮全層,皮下組織にかけて塊状,結節状,血管付属器周囲性にエオジンに淡染する物質の沈着を認め,組織化学,電顕にて同物質をアミロイドと同定.さらにアミロイド沈着部に一致して抗AL(λ)抗体陽性の所見が得られ,本症はALアミロイドーシスに属するものと考えられた.また背部の脱色素斑では血管周囲のみにアミロイド沈着を認め,血管周囲よりアミロイド沈着が始まることが予想され,全身性アミロイドーシスを疑わせた.さらに本邦報告例を検討し,本例と同様の,類全身型ともいうべき症例が含まれると考えられた.
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