Japanese
English
症例報告
ダーモスコピー所見が診断の一助となったaneurysmal fibrous histiocytomaの1例
A case of aneurysmal fibrous histiocytoma diagnosed by the aid of dermoscopy
石原 麻衣子
1
,
吉川 真人
1
,
井上 優貴
1
,
大見 修也
1
,
犬飼 実紗子
1
Maiko ISHIHARA
1
,
Masato YOSHIKAWA
1
,
Yuki INOUE
1
,
Michiya OMI
1
,
Misako INUKAI
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院皮膚科
1Division of Dermatology, Japanese Red Cross Aichi Medical Center Nagoya Daiichi Hospital, Nagoya, Japan
キーワード:
皮膚線維腫
,
aneurysmal fibrous histiocytoma
,
ダーモスコピー
Keyword:
皮膚線維腫
,
aneurysmal fibrous histiocytoma
,
ダーモスコピー
pp.861-865
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207420
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要約 28歳,男性.初診の1年前より左大腿後面に圧痛を伴う結節が出現した.初診時,同部位に直径15 mmの暗赤色調結節を認めた.ダーモスコピーでは左右対称構造を認め,内部は赤紫色調の均一な領域を呈していた.また中央部には点状血管構造と,明るい白色調の構造を伴っていた.病理組織学的にも検討を行った上で,aneurysmal fibrous histiocytoma(AFH)と診断した.従来,AFHは視診のみで診断がつくことは少なく,免疫染色を施行し悪性腫瘍との鑑別を要するとされていた.しかし最近ではダーモスコピーで特徴的な所見を呈することが明らかになっており,視診のみでも診断を絞り込める可能性がある.
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