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特集 泌尿器科医のための放射線治療学講座─基礎から徹底的に理解する
〈泌尿器科臨床への応用〉
泌尿器科領域における定位放射線治療の応用
Stereotactic radiotherapy for urological tumors
大西 洋
1
Hiroshi Onishi
1
1山梨大学医学部放射線医学講座
キーワード:
定位放射線治療
,
前立腺癌
,
腎癌
Keyword:
定位放射線治療
,
前立腺癌
,
腎癌
pp.666-672
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205762
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▶ポイント
・ガンマナイフにより頭蓋内病変に対して治療が開始された定位放射線治療は,画像誘導照射技術や呼吸性移動対策の発展に伴って体幹部臓器に対しても応用されるようになり,泌尿器科領域にも展開されている.
・前立腺癌と腎癌は1回に大線量にすることによる有効性と安全性のうえでのメリットが大きく,定位放射線治療が特に有用な臓器である.
・前立腺癌に対する定位放射線治療は,長期間かかる従来の強度変調放射線治療の代替治療として近年急速に症例数が増加しており,2016年4月から保険収載された.
・腎癌に対する定位放射線治療はいまだ臨床試験段階であるが,根治的治療として良好な局所成績が数多く報告されている.
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