Japanese
English
治療
高齢者の全異栄養性爪真菌症患者におけるエフィナコナゾール爪外用液の使用経験
Clinical use of efinaconazole 10% topical solution in elderly Japanese patients with total dystrophic onychomycosis
東 江里夏
1
,
東 美智子
2
,
江原 大輔
1
,
廣瀬 寮二
3
Erika HIGASHI
1
,
Michiko HIGASHI
2
,
Daisuke EHARA
1
,
Ryoji HIROSE
3
1地方独立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター皮膚科
2井上病院皮膚科
3ニュー琴海病院皮膚科
1Division of Dermatology, Nagasaki City Hospital Organization, Nagasaki Harbor Medical Center, Nagasaki, Japan
2Division of Dermatology, Inoue Hospital, Nagasaki, Japan
3Division of Dermatology, New Kinkai Hospital, Nagasaki, Japan
キーワード:
高齢者
,
エフィナコナゾール
,
爪白癬
,
重症例
Keyword:
高齢者
,
エフィナコナゾール
,
爪白癬
,
重症例
pp.1027-1032
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206837
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要約 エフィナコナゾールは軽度〜中等症の爪白癬には有効とされているが重症例や罹病期間の長い症例に関しての報告は少ない.われわれはエフィナコナゾール爪外用療法を12〜36か月使用した全異栄養性爪真菌症(total dystrophic onychomycosis:TDO)患者10例について臨床効果を検討した.患者の年齢は平均79.1歳,罹病期間は平均15.9年,治療期間は平均26か月であった.使用後感染面積は平均100%から18%に改善したのに伴い,爪真菌症の複合的臨床評価基準(scoring clinical index for onychomycosis:SCIO)の重症度スコアも平均30から15に改善した.今回の検討の結果,エフィナコナゾールは,爪の伸長が遅い後期高齢者の最重症型爪白癬においては,罹病期間の長い場合でも約26か月外用を行うと有効であり,重症度の改善に伴い治癒も達成可能と考えた.
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