爪白癬に対する外用抗真菌薬2剤（ルリコナゾール軟膏とエフィナコナゾール爪外用液）の治療効果の比較検討

Comparison of the therapeutic effect of two topical antifungal drugs （luliconazol ointment and topical nail liquid efinaconazole） on onychomycosis

爪白癬に対する通常の抗真菌外用薬治療は無効である，という一般的な考えを検証するために，ルリコナゾール軟膏とエフィナコナゾール爪外用液の爪白癬に対する治療効果を比較検討した。足・爪白癬患者43例に対して，2群に分けて3カ月ごとに18カ月間観察し評価した。爪白癬に対して「有効以上」は，ルリコナゾール軟膏外用群で27.3～54.5％，エフィナコナゾール爪外用液外用群で19.1～42.9％であり，ルリコナゾール軟膏外用群においても一定の治療効果がみられた。足・爪白癬患者において，ルリコナゾール軟膏を足白癬治療として後爪郭皮膚にも外用を行うことにより，爪白癬の改善も期待できる可能性が示された。