Japanese
English
症例報告
Intravenous pyogenic granulomaの1例
A case of intravenous pyogenic granuloma
山城 奈々
1
,
加藤 雪彦
1
,
梅林 芳弘
1
Nana YAMASHIRO
1
,
Yukihiko KATO
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Medical University, Hachioji Medical Center, Hachioji, Japan
キーワード:
intravenous pyogenic granuloma
,
超音波検査
Keyword:
intravenous pyogenic granuloma
,
超音波検査
pp.723-726
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206144
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要約 74歳,男性.約2年前から,特に誘因なく,左前腕に結節が出現した.初診時,左前腕に可動性良好な索状の皮下結節が存在した.超音波検査で,皮下脂肪組織内に,索状・低エコーの結節を認めた.静脈との連続性があり,結節内部には血流信号がみられた.流入および流出血管を結紮して摘出した.病理組織学的に,静脈の内腔に突出する結節性病変があり,分葉状に増殖する血管内皮と大小の管腔,浮腫性の間質から構成されていた.Intravenous pyogenic granulomaと診断した.本腫瘍は静脈とともに摘出する必要があるため,術前の評価が望ましい.超音波検査で,後方エコーの増強がないこと,静脈との連続性や内部の血流信号を確認することが,粉瘤や他の索状を呈する疾患(神経鞘腫,モンドール病,静脈血栓)との鑑別上有用と思われる.
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