Japanese
English
症例報告
皮膚転移を生じた悪性胸膜中皮腫の1例
A case of skin-metastasized malignant pleural mesothelioma
丸尾 亜紀
1
,
鎌田 麻子
1
Aki MARUO
1
,
Asako KAMADA
1
1砂川市立病院皮膚科
1Division of Dermatology, Sunagawa City Medical Center, Sunagawa, Japan
キーワード:
悪性胸膜中皮腫
,
皮膚転移
,
経皮的操作
,
局所播種
Keyword:
悪性胸膜中皮腫
,
皮膚転移
,
経皮的操作
,
局所播種
pp.611-614
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206119
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要約 84歳,男性.当院内科入院中に左側胸部に瘙痒感,自発痛のある黄色壊死を伴う不整形紅色局面を認め,皮膚科紹介初診となった.内科にて,胸腔鏡下胸膜生検術創部の術後瘢痕と考えられステロイド外用薬を貼布されていた.皮膚生検にて悪性胸膜中皮腫皮膚転移と診断した.悪性胸膜中皮腫は経皮的操作後に比較的高率に局所播種が起こることがわかっており,局所播種はその疼痛などにより患者のQOLを著しく低下させる.悪性胸膜中皮腫は比較的遠隔転移を起こしづらく,局所浸潤しやすい悪性腫瘍が,経皮的操作後に皮疹を生じた際には積極的に皮膚生検を施行するべきと考える.
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