連載 Clinical Exercise・148
Q考えられる疾患は何か?
鷲尾 健
1
1神戸市立西神戸医療センター皮膚科
pp.1031-1032
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205896
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症例
患 者:24歳,女性.
主 訴:両踵部と手指の疼痛を伴う皮疹.
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:慢性蕁麻疹
現病歴:感冒様エピソードがあった翌月に左踵部の疼痛を自覚,さらに両踵部に隆起性の紅色局面が出現し,大腿部にも紅斑が出現した.さらに両手指に血疱が出現し,さらに膝関節痛にて歩行困難となった.
現 症:両踵部では粟粒大から大豆大までの血疱・水疱,あるいは小豆大までの表面に血痂を伴う淡紅色局面があり(図1a),大腿部では粟粒大から胡桃大までの多環状で辺縁部に小水疱を伴う淡紅色の紅斑を認めた(図1b).両足蹠および両手指腹側では粟粒大から大豆大の血疱ないし水疱がみられた(図1c).
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