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増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019
5.皮膚科医のための臨床トピックス
新しくなった悪性黒色腫AJCC病期分類第8版と本邦の疫学情報
New AJCC 8th classification of melanoma and statistics of Japanese patients
藤澤 康弘
1
Yasuhiro FUJISAWA
1
1筑波大学医学医療系皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
病期分類
,
第8版
Keyword:
悪性黒色腫
,
病期分類
,
第8版
pp.153-155
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205732
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summary
悪性黒色腫は2018年からの症例は新たな病期分類が適用となる.今回のAmerican Joint Committee on Cancer第8版への改訂は前回の第7版での改訂と比較して全体的に大きく変更が加えられており,特にリンパ節転移に関わる分類で大幅な分類の変更が行われた.これにより,病期ⅢはこれまでのⅢA〜Cではなく,ⅢA〜Dの4つに細分類されることになった.皮膚悪性腫瘍学会予後統計委員会で集計している本邦の悪性黒色腫の症例データを第8版に合わせて分類したところ,病期ⅢA〜Dの疾患特異的生存曲線はよく分離されており,より細かい予後予測が可能となっている.ただし,今回の改訂で病期ⅢAはより予後良好に,そして新設された病期ⅢDは病期Ⅳに近接するほどが予後は不良であることから,論文や臨床試験の結果を読み解く際にはどちらの分類が使用されているのかよく確認する必要がある.
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