Derm.2019
真菌係やってみませんか
山口 さやか
1
1琉球大学医学部皮膚科
pp.74
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205709
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私は沖縄で真菌係をしています.正直,真菌に興味があったわけではなく,真菌培養について質問をしたのがきっかけだったように思います.私が皮膚科に入局した頃は,あやしいスラント培地が所狭しと並べられた暗い雰囲気の真菌部屋と呼ばれる一室がありました.現在は,整理され見た目には普通の部屋になりましたが,細胞培養を扱う先生にはバイ菌扱いされ,若い先生にはなかなか興味を持ってもらえずにいます.
真菌を扱う皮膚科医が少なくなったと聞きます.しかし,培地は簡単に用意できますし,検体を培地に載せて置いとくだけ,あとはゆっくり,ちょっとした空き時間に観察と継代するくらいであまり手がかかりません.マイペース,コツコツ型の先生に向いていますが,忙しい先生でも取り扱い可能です.疑った真菌が生えたときはちょっと嬉しくなります.
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