Japanese
English
症例報告
結節性紅斑を初発症状としたCrohn病の1例
A case of Crohn disease, in which erythema nodosum initially occurred as a symptom
鹿児山 浩
1
,
牧野 輝彦
1
,
関 友里
1
,
竹上 與志昌
1
,
松井 恒太郎
1
,
清水 忠道
1
Ko KAGOYAMA
1
,
Teruhiko MAKINO
1
,
Yuri SEKI
1
,
Yoshiaki TAKEGAMI
1
,
Kotaro MATSUI
1
,
Tadamichi SHIMIZU
1
1富山大学大学院医学薬学研究部皮膚科学
1Department of Dermatology, Graduate School of Medicine and Pharmaceutical Sciences, University of Toyama, Toyama, Japan
キーワード:
結節性紅斑
,
Crohn病
Keyword:
結節性紅斑
,
Crohn病
pp.1051-1054
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204944
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要約 19歳,女性.初診の約2か月前より膝関節痛があり,その後38℃の発熱と両下腿の有痛性の紅斑が出現したため受診した.皮膚生検にて結節性紅斑と診断された.結節性紅斑の先行から2週間で腹痛が出現し,下部消化管内視鏡を施行され,空腸,回腸に縦走潰瘍,敷石像を認め,Crohn病と診断された.メサラジン,アダリムマブ,プレドニゾロンにより腹部症状は軽快,同時に皮疹も速やかに消失した.結節性紅斑をCrohn病の初発症状とする症例も存在し,またCrohn病患者は近年増加傾向にあることから,結節性紅斑患者を診察する際にはCrohn病による可能性も念頭に置く必要があると思われる.
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