--------------------
書評 —編:田中 勝,安齋 眞一—皮膚がんバリエーションアトラス
常深 祐一郎
1
1東京女子医科大学・皮膚科
pp.729
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204867
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
見たことのないアトラスが出版された.アトラスといえばさまざまな疾患の画像が収められているものというのが私の常識であった.頻度の高い疾患からあまりお目にかからない疾患まで広く網羅されているものである.それがこの『皮膚がんバリエーションアトラス』では,なんと基底細胞癌と有棘細胞癌,悪性黒色腫という三つの皮膚癌で全紙面の7割を占めているのである.基底細胞癌に95ページ,有棘細胞癌に70ページ,悪性黒色腫に71ページが費やされている.尋常ではない.
どのようにしてこれだけのページ数が埋められているかというと,そこがバリエーションである.同じ疾患の膨大な数の症例写真が集められているのである.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.